工房齋 木工ブログ

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古材テーブル
僕の本家サイトの新作コーナーで 「古材ダイニングテーブル」 をアップしましたが、そちらは画像が小さいので、ちょっと大きな画像を紹介します。

古材テーブル

このダイニングテーブルは、新築のために取り壊した古い農家に使われていた大黒柱と敷居材を使って制作した、なんと総ケヤキ製!びっくりのダイニングテーブルです。
大黒柱だけでは材料が不足して制作は難しかったですが、幸いなことに敷居にもケヤキが使われていたので、そちらも使って制作することが出来ました。

古材を使ってこれだけ本格的な家具を制作したのは初めてのことです。

正直言って、古材ゆえの苦労がかなりありました。

まずは木取りですごく苦労しました。

使える材料は目の前にある大黒柱と敷居材だけなので、これをどう製材して、どこにどう使うかを考えるのにずいぶん時間を費やしてしまいました。

ケヤキの大黒柱は八寸角と巨大な柱だったので、うちの工房で製材するのはとうてい無理で製材屋さんにお願いしましたが、古材の製材を喜んで引き受けてくれる製材所はどこにもありません。
今回は、もしも内部に異物があって帯ノコの刃が痛んだら弁償することと、どこで製材したか口外しない約束で引き受けてもらいました。

製材してみると大黒柱は見事なケヤキで、大きな割れは少なかったですが、あちこちに小割れがあって、それには後々苦労させられました。

さらに天板を作るのには長さが不足していることも大問題でした。
柱の上下で床(敷居)と梁が組み合わさる部分はホゾ穴が盛大に掘ってあって使えなかったんです。
画像は使えなくて切り落とした部分です。

大黒柱の残り

さらにホゾ穴の部分から割れが入っていて、どうしても目的の長さに足りず、苦肉の策として端ばめを入れることで天板の長さを確保しました。

端ばめを施したので、その他に反り止めは施していません。
天板とフレームとの接合にはジョイントボルトを使っています。

いくつか小さなホゾ穴が残っていたり、削って取りきれなかった欠点もありますが、それらは裏になる部分にまわしてあります。

本当はもう少し天板の厚さがほしかったですが、これがギリギリ精一杯のところです。

とにかく古材の家具は苦労が多く、新材で制作する方がうんと楽です。
古材だから安く作れるわけではなく、新材で作った方がかえって安くなるでしょう。

でもお客さんにはすごく喜んでいただけましたよ。

取り壊した家の想い出が残せることもあるでしょうし、「こんなに綺麗で素敵な家具になるとは思っていなかった」 と言ってすごく喜んでもらえました。

木工家冥利に尽きるってのは、こういう時ですね。
鼻の穴がヒクヒクです。
| koboitsuki | 作品 | 20:41 | comments(0) | trackbacks(0) |









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